ヨハン・ゲオルク・シュタウファー 1778年〜1853年


1820年代
ウィーンの名工:ヨハン・ゲオルク・シュタウファーの1820年代作といわれる楽器です。お蔵入りしていたそうでほとんど日焼けもせずコピーのようですが、これほどの楽器を作れるのは本人だけと思える謎多き楽器です。
第一回弾き比べ会でのメインともなったのですが、この楽器には8畳程度の部屋では狭すぎて音が部屋を突き抜ける感じでした。実際、以前にコンサートホールで弾かれた時は一番遠くまで力強く鳴っていました。590mmの弦長と小さなボディからは想像できないパワーと実力を持った楽器であることはハッキリといえます。
尚、シュタウファーはシューベルトが愛用したことでも有名ですが、アコースティックギターの雄・マーティン社の創始者C.F.マーティンはシュタウファーの工房で修行しました。ちなみに、C.F.マーティンは、1833年の創業時にシュタウファー・モデルを販売しています。
ネックとボディとのジョイント部分にはネックの角度を調節するボルトがあり、指板は表面板から浮かせています。片側一列に配置された糸巻き等の工夫は、現在のエレキギターに受け継がれています。

弦長:590mm
表面板:スプルース
横板:メープル
裏板:メープル/スプルース(突き板)


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