5日目、コンスエグラ〜コルドバ
いよいよマドリッドから離れて、スペインの各街を訪ねる旅の始まりだ。バスに揺られコンスエグラへ向かう。ラ・マンチャ地方にあるコンスエグラは、カンポ・デ・クリプターナと並んで風車の村として有名だ。コンスエグラに近づいたことはすぐ解った。遠くからでも丘の尾根に沿って風車が一列に並んでいるのが見える。真っ白な風車は近くで見ても実に美しい。ドン・キホーテドラゴンと間違えて闘いを挑んでいった風車…なるほど、思っていた以上にデカイし、その羽がドラゴンの背鰭に見えなくもない。丘から見渡せば、ラ・マンチャの大地が果てしなく広がる。ただ、風車の丘だけあって風が非常にきついので閉口した。村のレストランで 昼食、その時飲んだスーモ・デ・ナランハ(オレンジジュース)は少しシャーベット状になっていて美味かった。
午後は、コルドバに向かって出発。車窓からは荒野が広がるだけ、時折どでかい真っ黒な牛の看板が目に入る。後で聞いた話だけど、看板は洋酒メーカーのもので最初は文字も入っていたんだけど、それを読もうとして交通事故が多発したために黒く塗り潰したそうだ。
夕方、コルドバ到着。半日ほとんど揺られていたから、体中がいたい。観光は明日ゆっくりとして、夕食を少し贅沢する。スペインの冷たいスープガスパチョを頼む。これは、野菜ベースのスープなんだけど、全く火を通していないから野菜ジュースに香辛料をいれたような味。僕は割といけたけど、好き嫌い別れるだろうなぁ。前に書いたけど、普段はポークソテーの定食なんだよね。これは、アラカルトを見て、メニューの欄で一番安いのがポークソテーだから…安旅行には食事に金は掛けられない。(老婆心ながら、メニューとは定食のこと。日本でいうメニューはアラカルトですね。)