第2回 弾き比べ会


 2000年 5月27日・28日の2日間、滋賀県の高島町ガリバーホールにて「第2回 弾き比べ会」を開催しました。
 500人収容のガリバーホールは同規模の音楽ホールとしてはトップクラスの音響レベルで、多くのアーティストがCD録音にも使用しています。
 なんたって 弾きくらべなんだから早速ステージ隅にギターを並べて準備です。
今回集まった楽器は、ラコート、ユール、シャペル、ラプレヴォット、パノルモ(2本)、ギー、セレス、915g(謎)、作者不明のフランスもの、そして黒田義正、田中清人、水原洋各氏のラコートモデルと田中清人ラプレヴォットモデル。その他にモダンギターが数台と、よくもまぁ持ってきたもんだ。
 19世紀ギターの響きを全身で感じながら弾く曲は、ディズニーからヴィヴァルディまで何でもあり!思いっきり楽しんでおります!
 猫貸し屋さんが弾いたブローウェルの「シンプルエチュード」がカッコヨカッタなぁ・・・
 また、製作家の方が弾くのを聴けたのもめったに出来ない経験。(写真)
 そして、ギタリストの佐々木滋隆さんが、オリジナルからモダンまで20数本を弾き分けていくのを客席で聴きくらべる贅沢。しかし、贅沢はこれだけではなかったのです。
今回は、バイオリニストの井野川智美さんをお迎えして、二重奏を楽しもうというのも目玉の一つ。わたしゃ、マリオネットの「光の中で」をご一緒させて頂きました。(写真)
自分の伴奏でバイオリンの音が響くって気持ちいい! 他にも、「スカロボフェア」や「星に願いを」など、自分の好きな曲を持ち寄っての演奏に 井野川さん最後まで付合って頂いてありがとうございます。
 そして、佐々木滋隆さんと井野川智美さんのデュオでパガニーニの曲をちょこまかとギターを取り替えながら弾いていく今回最大の目玉企画。バイオリンとの音色の相性はスパニッシュモダンギターよりいいんじゃないかな。井野川さんも、音の立ち上がりがバイオリンに近く合わしやすかったとのこと。特にラプレヴォットはほとんど同じで一番よかったそう。


宿舎ではギターを肴に、ビール、ワイン、地酒、話題は尽きない夜が更けていく・・・

「ハイ、チーズ!」

 多くのオリジナル楽器を弾き比べて19世紀ギターといっても音色・響きはそれぞれに違い、それがまた面白いことがよく解って楽しんで頂けたと思います。ただ、一本一本をじっくり味わう時間が取れなかったのは少し残念(まあ、両立させるには一週間くらい合宿しなけりゃ出来ないけど)。今度は、少数のギターで…。 例えば、ラコート、パノルモ、シュタウファーとか、1820年代、30年代、40年代のパノルモとかに絞っての音色の違いを味わうなんてことも面白いでしょうね。


参加者からひと言

大友さん・・・
先日の”ガリバー合宿”大変お世話になりました。色々なオリジナル楽器に出会え、又夫々特色のある音色を聴くことが出来楽しい2日間でした。
私にとって特によかったことは、初めてバイオリンとの二重奏を体験出来たことです。
ギターに比べバイオリンは音色が大きいのでうまく弾けるか不安でしたが、なんとか弾けたように思います。
来年も又このような機会があれば是非参加させていただきたいと思います。

水原さん・・・
弾き比べ会、たいへんお世話になりました。感想を述べよとのことでしたので。
まずあれだけの楽器、見て触って聴いて弾けたこととても感謝です。
音待人さんの弾き方というか音楽好きです。
それにあの会費でホール借りたり、井野川さんを呼んだりで大変だったのではないかな、とちょと心配したりもしました。
この倶楽部が大きくなっていくのはいいことですが弾き比べ会は今回の規模でけっこういっぱいかな?とも思いました。
突然デュオで合わせてくれた井野川さん、ギター用の運指書き込んだ楽譜、「せいの」でやってくれてどうもでした。
ヴァイオリンと合わせるのはじめてでしたが、なんとかいきました。
普段からデュオの練習やっててよかった思いました。

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